9.その他の便利機能


部分キャラ指定機能

例えば登場人物が100人いるとします。
セリフを書きたいとき、スペースキーを押してキャラ名を選択すると、最悪の場合100回スペースキーを押さないと目当てのキャラ名が出てこない、という事態になりかねません。

その時、「この場面では3人しか出てこないのにな」ということが分かっていれば、その3人を指定することができます。指定していると、たとえ全部で100人の登場人物がいたとしても、その場面ではスペースキーを押しても3人しか出てきません。

キャラ指定方法は以下の通りです。

%i ID番号 キャラ略称1 キャラ略称2 ・・・

%iコマンドを使います。コマンドの後ろのID番号は、要するに「名札」です。1番から14番までのどれかの数字を付けてください。その後ろに、指定したいキャラの「略称」を並べてください。スペースで区切って、改行するまで何人並べても構いません。
ID番号は14番まで使えるため、14通りのキャラ指定ができます。
0番は使わないでください。


部分指定したキャラを使いたい場面では、柱コマンドの後ろにID番号を指定します。

%* 設定したID番号

下は具体例です。%iは本文が始まるよりも前に書いてください。最初の柱より後ろのものは全て無視されます。

% 登場人物が100人いるとします
%c 睡魔太郎 <太郎>
%c 睡魔二郎 <二郎>
%c 睡魔三郎 <三郎>
%c 睡魔四郎 <四郎>
…
%c 睡魔百郎 <百郎>

% ここで4人を部分指定
%i 1 太郎 二郎 三郎 九九郎

%* 1
太郎の部屋
%/*

% この場面では4人しか出てこないので

………

%*
睡魔家 内
%/*

% ここからまた100人




外部文書リンク機能

ひとつのシナリオを一つのファイルに長々と書きたくない場合もあるでしょう。VodraEditでは、ひとつのシナリオを複数のファイルに分散して書き、PDF文書作成時にそれぞれのパーツをリンクして一つのPDF文書にまとめることができます。

※注意 まだ不完全です。後述します。
!!!ご使用の際はご注意ください。!!!


例えば、マスターとなる「シナリオ1」というファイルと、部分だけを書いた「シナリオ2」というファイルがあるとします。

シナリオ1.vesの文書内

=============================
うんぬん
かんぬん

%l シナリオ2.ves パーツ1

なんたら
かんたら
=============================


シナリオ2.vesの文書内

=============================
ぺちゃくちゃ
関係ないおしゃべり

%t パーツ1
ちょっとお邪魔しますよ
ここは横やりです
%/t

おしゃべり再開
=============================


このような状態で、「シナリオ1」をPDF文書に書き出すと、以下のようになります。

PDF文書の中身

=============================
うんぬん
かんぬん
ちょっとお邪魔しますよ
ここは横やりです
なんたら
かんたら
=============================


外部文書をリンクさせたい部分は%l (小文字のエル)で指定します。

%l 外部ファイル名 タグ名

「外部ファイル名」で、どのファイルをリンクしたいのか指定します。「タグ名」で、外部ファイル中のどの部分をリンクしたいのか指定します。
上の例であれば、「シナリオ2.ves」というファイルの「パーツ1」という部分をリンクします。
ファイル名は、シナリオ1とシナリオ2が同じフォルダにある場合は、ファイル名だけで構いません。全く違う場所にある場合は、パスを指定してください(「C:\マイドキュメント\シナリオ2.ves」という感じで)

外部文書のパーツは%t%/tで範囲を指定してください。これが「タグ」です。

%t タグ名
リンクしたい文書のパーツ
…
何行でもパーツ化できます。
%/t

リンクの際は、この範囲のみがリンクされます。このタグの外側に何が書いてあっても、それらは全て無視されます。


※リンク機能を使用する際の注意点
この機能はまだ不完全です。

タグ名が重複していると、間違ってリンクされてしまうことがあります。
例:「part1」というタグは、「part」というリンク指定でも「part1」というリンク指定でもリンクされてしまいます。
誤リンクを避けるために、タグ名はそれぞれ「まったく違う名前」にすると安全です。



折りたたみ範囲指定機能

VodraEditでは各まとまり(あらすじ本文、キャラ紹介文やシーンなど)を折りたたむことができますが、
折りたたむことができる範囲を自由に指定することもできます。
範囲指定には %[ と %] を使って下さい。
%[

セリフ	「この部分は折りたたみます」
			折りたたみの範囲は自分で自由に設定できます。
セリフ	「VodraEdit指定のまとまりを越えない限り…」
セリフ	「…範囲内にどんな種類の文があってもOK」

%]

     
画像の左側のように、指定した範囲の最初と最後に薄緑色の帯が現れます。
折りたたんだ後に分かりやすいように、 %[ 記号の後ろにラベルを書いておきましょう。
折りたたみ記号とラベルはPDFには出力されません。
指定範囲を折りたたむと、画像の右側のようになります。

注意点
指定する折りたたみ範囲は、VodraEditが自動的に設定する「まとまり」を越えることはできません。
「あるシーンの途中から、次のシーンの途中まで」といった指定は、シーンをまたいでいるため、できません。


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